※おそらく高専通ってなかっただろうなと思いながら書いてます
「ゼンインナオヤって知ってる?」
「は?」
交流会目前、今からいきなり強くなるのは無理だからせめて情報でも集めておこうと思い立ったあきらは、共用スペースのソファーでだれて携帯をいじっていた五条にそう問いかけた。ゼンインナオヤ。親しくしている補助監督によると交流会に参加しそうな学生の一人らしい。御三家がどうのとも言っていたので、同じく御三家のボンボンだとかいう五条に尋ねるのがいいと思ったのだ。
五条は携帯から顔を上げて、あきらの方をまじまじと見た。そして「なんで」とわかりきったようなことを聞いてくる。
「交流会出るかもって聞いたから」
「あー」
「やっぱ強い?」
ぴたっと五条の動きが止まる。しかめっ面でこちらを見たかと思うと、視線を元通り携帯の画面に下げた。
「別に」
「別にって何」
「気にしなくていいレベルで弱いしアイツ。なんでわざわざ高専来たのかって感じ。オマエでも勝てる」
「ほんとに?」
「マジマジ」
「そっか……」
相手が弱いことを喜ぶのはダメだろうし、たとえそうだろうと油断する気はないけれど、それでも少しは安心できるというものだ。
少し軽くなった気持ちのままありがと、と言うと、携帯の画面を見たままの五条から、おーと適当な返事があった。
ひとこと
真希ちゃんvs三輪ちゃんのときのやつをやりたかったんです。