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わかっちゃう五条

死体は呪物みたいなものなのだという。
燃やしもせず、形を留めたままのものなんかは最悪だ。時間の経過とともに周りに呪霊を寄せ、段々と気が凝り、集まったものがもっと大きなものに生まれなおしたりもする、らしい。

「そこ」

依頼のあった古い家の中を呪霊を祓いながら探索していると、ふと同行していた五条が立ち止まって言った。嫌そうにたった今通り過ぎたばかりの壁を横目で見て、

「埋まってる」

と言う。
何が、とは聞かなかった。