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五条と歩く

※学生時代

 

二人で並んで歩いていたら、ふと五条があきらの腕を掴んだ。なんだと思って顔を上げると、こっちを見ないままの五条にぐいっと右に引っ張られる。よろけた結果立ち位置が変わり、そこでようやく、歩道側に寄せられたんだとあきらは気づいた。

「……別にいいのに」
「はぁ?何が?」

こんな田舎の道で、たかが車くらいで。危ないことなんて何一つないのに。
しらばっくれた五条を横目で睨んで、とりあえず「バカ」と罵った。