※学生時代
いきなり二年の教室に訪ねてきたあきらが、赤い顔と潤む瞳で五条先輩のこと好きになったかもしれませんと言うので席に座っていた五条がジュースを吹いた。口からダバダバとジュースを溢しながら、「はっ、えっ、な」と言葉にならない声が漏れる。
驚きつつもティッシュを探す余裕のある夏油が机の中を探っている間に、家入がすっと立ち上がり、あきらとの距離を詰めた。入り口に立つ、今にも泣き出しそうな顔のあきらの額に手を当て、脈を取り、一つ頷いてからくるっと振り向く。
「すっごい熱」
「……」
一拍置き、なんなんだよ!!という五条の叫びが、狭い教室にこれでもかと響いた。