※学生時代
黒閃ってどんなかんじですかやっぱりやばいですかとわくわくした顔であきらは先を歩く五条悟に問いかけた。目の前の先輩は常日頃から最強を自称しているだけあって、その稀有な現象も幾度となく経験しているのだという。
資料によれば黒閃単体でも威力は通常の2.5乗。空間が歪むほどの打撃はしかし、引き金のようなものなのだそうだ。
呪霊を探してきょろきょろしていた五条は、あきらの言葉に振り向いて、それからうーんと視線を上に向けた。しばらく考えて、やっと答えが返る。
「いつもとあんまり変わんないよ」
その態度が本当に大したことないと言わんばかりのものだったので、あきらは五条の言葉の意味も深く考えず、少々がっかりしながらそうなんですかと言った。
ちょっと夢を見すぎたのかもしれない、と思いながら五条の後ろをてくてくと歩いた。