乙骨憂太の制服が白いのは、彼が問題児だからなのだという。目立つようにしなくちゃね〜と言った同期を呆れたような目で見ながら、あきらは伊地知の入れたコーヒーをすすった。
「……私の知ってる問題児は普通に黒だったと思うけど」
「は?誰?七海とか?」
「五条さん……」
すっとぼける五条に伊地知がはは、と乾いた笑いを漏らす。とぼけた同期と困っている後輩、両方無視したあきらがのんびりとお茶菓子を手に取った。ああそうか、と何か気づいた風なことを言う。
「何だよ」
「いや、髪白いし、そっちで賄ってたのかーと思って」
「…………」
五条は目隠しをしているから、確かなところはわからない。わからないが、多分あきらのことを睨んでいるのだろうと思いながら、額に浮かんだ汗を拭った伊地知だった。