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相談しようとする五条

※学生時代

 

「これ俺じゃなくて俺の友達の話なんだけど」
「……」

二年から提出された報告書の添削を行っていたあきらに、教え子がいきなりそう切り出した。そういう言い方は本人のことだと自己申告しているのと同じだと教師として教えてやるかどうか迷い、結局ペンを動かすのをやめて、あきらは呆れた目で五条を見つめる。

「あのね、五条」
「何」
「そういうのってね、自分のことですって前置きしてるのと一緒だから。たとえばの話なんだけどとかもそう。覚えとくといいよ」
「……友達の話だって言ってんだろ!」
「だいたいそうだとしてもアンタ夏油くらいしか友達いないでしょうが。夏油の話って確定するけどいいわけ?」
「…………」

懇切丁寧に尋ねてやると、返す言葉を持たなかったらしい教え子は、不機嫌そのものの表情でただただあきらを睨みつけた。