また双子に小遣いをむしり取られた。久しぶりに拠点に戻ってきたらこれだ。別にお金に困っているはずはないのに、ていうか有り余るほど渡されているはずなのに、美々子も菜々子もあきらの姿を見つけるとそれぞれ服がのびるほど引っ張って「お小遣い!」「お小遣い……」と勢いの違う催促をする。
今回もすっからかんになった財布のことを愚痴るあきらに向かって、夏油は穏やかに笑った。
「まあまあ、構って欲しいんだよ。あの子たちなりに甘えてるんだ」
夏油様は全然わかっていない。いくら最初の家族だからって甘やかしすぎである。時には叱ることもしないと子供たちのためにならない。と力説を続けていたら双子にむしり取られた以上のお小遣いを何故か貰うことになり、やったね!とあきらは思った。