アタシがいないと何にもできないと、自隊の人間を見てあんなに嬉しそうに言うのだから、彼女がそういう世話焼きな性分であることは承知している。でも。
「光ちゃん、こっち向いて」
なんだよどーした、と言われた通り私の方を向いてくれる光ちゃんはとても無防備だったので、その白くてやわらかい頬に唇をくっつけるのは簡単だった。
しばらく呆けた顔をして、それから徐々に首もとから赤くなっていく。え、え、と壊れたみたいに、高い声が漏れていた。
「私ね。光ちゃんがいなくても、なーんでもできるけど」
でも光ちゃんがいないと、きっと全部ダメになっちゃうんだろうな。
もう一度、だめ押しでチューしたら赤く染まりきった顔の光ちゃんに頭を叩かれる。いつも乱暴そうな野郎どもと連んでいるせいか、手加減がない。痛い。
「二人とも、ほんと仲いいよねぇ」
私たちの様子を見守っていたゾエが、いつもの調子でそんなことを言ったので、ぐっと親指を立てて応えておいた。