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夏風邪ひいた子となんだかんだ甘い羽矢ちゃん

夏風邪を引いたあきらが羽矢ちゃん羽矢ちゃんと泣いていると、生駒隊の細井から聞いた時にはため息が出た。
なんでも人恋しいのだそうだが、だからといってあと一年も経たずに成人を迎える人間がするべき行動ではない。
ほんまにすみませんと申し訳なさそうな細井には大丈夫よと微笑んで、とりあえず部屋に向かえば。

「羽矢ちゃんん~!!」
「……あきら、落ち着きなさい」
「のど痛いし、鼻出るし、体だるいし、もういややぁ~~!」

ベッドから跳ね起きたあきらに飛びつかれた。調子が悪い人間の動きではない。
えぐえぐと、妹でもしないような泣きつき方をされて一層呆れた。が、どうしても冷たくはなれず、頭をできるだけ優しく撫でてしまう。

はや゙ぢゃん゙ん、と濁点のついた声が感動を訴えていて、それはそれほど悪くなかった。