※加古さんが百合っぽい
黒江はかわいい。後輩としてかわいい。だからランク戦の相手をしてやったり、その後ジュースを奢ってやったりということを智はごく普通にするのだが、そうするとそれに目ざとく気づいた加古に「このロリコン」と罵られるのであった。
「……いや、あのさあ」
「何よ」
「ふっつーに先輩してる俺よりさあ、家に泊めたり膝枕したりごほうびだかなんだか知らないけど頬にキスしたりしてるお前のがよっぽどアウトなんじゃねえの」
加古は一片たりとも疚しいことなどないという顔をして、胸を張り、「私はいいのよ」と堂々と言った。清々しいほどに根拠がないのに、なぜか説得力だけはある。
この世で一番得をしているのはきれいな顔をした女で、加古はその通りの人間だ。勝ち目はどこにも見当たらなかった。