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ひとつのやさしさ/遊真/男主

「向こうに行って、もしもお前の願う成果が出なくて、もし何もかも嫌になったら、戻ってきて俺を探せ。責任もって全部終わらせてやる」
「……それはおれを殺すってこと?」
「そうだ。お前の体もトリガーもレプリカも砕いて、全部一緒に静かなところに埋めてやる」

有吾さんはきっと怒るだろうけど、と言いながら、智は遊真の頭を撫でた。

「そんで時々花でも置きに行ってやるよ。お前が寂しくないように」

助けも復讐も望まない遊真に、智がしてやれることはそれくらいしかなかった。眠る必要さえなくしてしまったこのちいさな少年に、せめて、安らかな終わりをあげたい。