※学生時代
高専二年は揃ってジャンプの愛読者である。あきらも硝子も少女漫画よりは少年漫画を好んで読むし、五条や夏油はそもそも少年なので。
買う役は週替わりで当番制。二年は四人だから、大体一ヶ月に一度、当番が回ってくる計算だ。
中でも特に人気なのはBLEACHだった。鬼道とか斬魄刀とか階級だとか、とにかく全てが十代中頃のあきらたちのツボにハマる。
「日番谷くんかっこいい……」
読みながらぽつりと呟くと、聞こえたらしい五条が「日番谷ぁ?」と語尾を上げた。
「ただのチビじゃん」
「…………」
ピタッ、とページをめくる手が止まる。
人の楽しみに水をさす。しかもそのことを悪びれてもいない。
非難じみた視線を向ければ、なんだよやんのかコラとヤンキーのようなことを五条は言った。